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5月17日 AM5:15 Y・T+K・Iより

第二回はこのコンビです。君たち三人、愛してます❤



榛名への返信にてこずりながら、やっとの思いで出発準備をした。
時間はかなりギリギリだ、お母さんに車で送ってもらおうか。

いや、今日は走っていこう。
元々長距離走は嫌いじゃないし、何より今日は気分がいいから。
かばんを手に玄関を開けると――そこには。


パパーーーン!!


「「三橋、誕生日おめでとう!!」」


「・・・え」
「あはは、三橋驚いた!?」
「田島、てめぇ、あれほど顔に向けんなっつたのにっ!!」
「なんで、クラッカーは顔狙いでいくだろ、俺ん家はいつもそう」
「お前ん家だけだ、三橋、大丈夫か?」
「う、うん。泉君、田島君おはよ」
「おう、おはよー」
「―・・・第一声が『おはよー』かよ・・・ったく天然コンビめ」
「泉、なんか言ったか」
「い、ずみく・・・?」
「なんでもねー。これ、田島と俺、あと浜田からのプレゼント」
「うぉ・・・すす、すごいっ」
「すごくねーよ、ワリカンして買ったタオルだから。消耗品だしな」
「俺にとってはすごいよ、だって俺―・・・・・・・」


――友達から誕生日のプレゼント貰ったの初めてだから。


口に出す前に三橋の想いを感じ取った二人は胸に込み上げた切なさにも似た愛しさを隠し、笑顔を三橋に向ける。

「ほら、朝練遅れるぞ」
「三橋、手つないで走ろう」
「え、え、えっ・・・ちょ、ま・・・」
「またねーし。時間ギリギリだし、本気で行くぞ」
「おー行こうぜ、泉、三橋」
「――・・・うんっ!」

やっと見えた三橋の今日一番の笑顔に二人が自分のことのように喜ぶ。
繋いだ手の温もりを噛みしめながら、三人は横に一列になって走り出す。
時折互いの手をぎゅっと握りしめ、微笑みながら。

大事な大事なピッチャーと左右から支えるように、力強く走り抜けていく姿を輝く朝日だけが見守っていた―。
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