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SWEET❤同盟

3月3日・・・といえば。


「SWEET❤同盟」


「し・のぉ~かぁ!」
「わっ、びっくりした・・・もう水谷くん!」
「ごめん、ごめん。そんなに驚くと思わなかったからさ」
「いいよ、大丈夫だよ。で、どうしたの」
「うん、あのさ」

週一回のミーティングのみで部活が終わる今日。
先ほど監督がお疲れ様、と部室を出ていき賑やかな雰囲気の中、雑務をこなす篠岡の背に水谷が声を掛ける。
クラスメイトでもあるし、そんな二人の姿はよくある、日常のひとコマだ。
他のメンバーも気にすることなく、帰る準備を続けていた。

「これ、あげる」
「え・・・あ、そっかぁ、今日って」
「うん。お雛様だからさ」
「ありがとう、あられ大好きなんだ!」
「よかった――コレ、一応いつもお世話になってるお礼」
「そんな私、マネージャーだから・・・」
「ち、ちが・・・ほ、ほら、それとは別にしのーかには・・・相談乗って、もらってる・・・し」
「――あ」

ようやく合点がいった篠岡に照れたように頬を染め、あはは、と水谷が乾いた笑いをもらす。
てのひらの貰った雛あられをじーと眺め、にっこりわらってもう一度ありがとうを繰り返す。
そしてぱっと立ち上がってカバンを漁る篠岡を周囲がギョと驚く――中。

「し、篠岡?」
「あ、あった!――これ、あげる」
「・・・へ」
「雛あられのお返しに」

篠岡と水谷が仲良くなるキッカケになったケーキ屋のバイキング無料券だ。
しかも。

「ペアだから、――くん誘って行きなよ」
「~~~!!」

篠岡が小声で耳元へ囁くと、水谷が声にならないのかパクパク口を開閉する。
ほら、と水谷の背中を押し、篠岡は素早くカバンを整理して教室を後にしてしまう。
まって、篠岡、と廊下に出て縋る水谷にまた明日ね、と笑いひらひら手を振る。

といっても水谷の視界にはもう自分は映っていないんだろうけど。


だって。


水谷の想い人が隠れるようにしてドアに凭れていたのだから。
お互い顔を真っ赤にさせ、向き合う二人を確認して、今度こそ篠岡は歩き出す。


夜に届くだろう水谷からの絵文字いっぱいの

読んでるこちらまで幸せになれる報告メールが来ることを確信しながら。



栄口、あのさ、これ・・・一緒に行かない?」



3月3日。女の子だけでなく、男の子にとっても記念日!・・・なのかも?

END
やっぱ書きたくなったので、突発で書いちゃいました。
篠岡と水谷がメインなのに女友達みたいなノリでございました。
水谷のお相手は・・・あの方しかおりません(最後の「」を反転すると・・・?)
こんな感じで水谷と篠岡、今回は出番が少なかった彼でまた書けたらいいな~。

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