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恋する10のお題 「恋のキューピット」

可愛いくせして芯がある――。



「恋のキューピット」



バンッ―!!

思いっきり屋上のドアを開け、隅のほうへ移動する。
周囲を見渡し、誰もいないことを確認すると三橋を壁に押し当てた。
強引ながらも大事なピッチャーである三橋の肩・腕を庇うことは忘れない。

「い、ず…、く…ぁ、ん…」
「…三橋」

何か問いかけようとする唇を己の唇で塞ぎ、強引に舌先を絡める。
急なことにびっくりしたのか、硬直した三橋の背を宥める様に撫で、キスを深める。
こうなった原因でもある小さくなった薄荷キャンディがお互いの舌を行き来する。
しばらくして呼吸が苦しくなったのか三橋が胸を叩く合図でやっと解くと、名残惜しげな透明色の糸を泉が舐めとる。
上気した頬に軽くキスして、そのまま首筋にかみつくように痕を残す。

「ひゃぁ…い、ず…み、く…」
「わり。着替える時、フォローすっから…」

今は俺の好きにさせて――。

シャツ越しに胸を弄る。見つけた尖りを指先で執拗に撫でると、次第に三橋の息が荒くなってきた。

「い、い…ずみく…そ、こ、…やぁっ」
「嫌?…ココ、もうこんなに…なってるのに?」

キュッと強く摘まむと瞬間、高い喘ぎ声が返ってきて泉が意地悪く笑うと、三橋が恥ずかしそうに俯く。
やべー。俺、ヘンタイかも…三橋が恥ずかしがるとこ――もっと見たくて堪らない。
俺しか知らない、三橋自身も見たことがない……三橋をもっと見せて。
今度はわざとらしく弱めに愛撫すると、じれったいのか身体が小刻みに揺れる。

「ぁ…ん…い、ず…く」
「…嫌なんだろ、止めるか?」
「………っ」
「ちゃんと言って。どうして欲しいの」
「…ぁっ!」

一瞬だけ強く刺激した後、もどかしい愛撫を繰り返すと耐えきれなくなった三橋が顔を上げる。
潤み蕩けたアーモンド色の瞳が泉を見上げる、それだけで滲む欲情を隠せない。
乾いた唇を舐める仕草にキスの衝動が抑えられなくなった頃――。

「…さい……ちょ、く…せつ……触って、下さい」
「…どこを」
「…っ……ココ、も、っと…っぁ…」
「わかった――三橋、」

――すげぇ……気持ちよくしてやるよ。

服の上からもわかる固く尖った乳首をシャツ越しに眺めキスすると、泉は待ち望んだとばかりに早々とボタンに手を掛けるのだった――。



「やぁ…!は、外さないで」
「なんで、もう限界だろ?」

肩に半脱ぎ状態のシャツを引っかけたまま、大人しかった三橋が急に暴れ出す。
泉の手がズボンのベルトに伸びたからだ。

「んぁ…で、でも、そこは…」

……汚いから。

「汚くねーよ」
「で、でも」
「―…全部、見たい」
「え」
「俺は三橋の全部、見たい。知りたい。それにお前は汚くない、すごくキレイだよ」
「ぇっ…き、れ…?」
「――好きだ、三橋」

お前の全部、俺のものにしたい。

「いず…く……ひゃぁっ!」

泉からの突然の告白に驚く隙に泉は三橋のベルトを外し、下着ごと脱がすと躊躇いなく三橋自身を口に含む。
苦い味が口内に広がり、三橋の限界が近いことを感じ取ると舌先で先端を抉る。

「ぁあんっ…い、ず…ぁっ!」

初めてする行為に泉自身が戸惑いつつも、三橋の表情で嫌がっていないことを確認すると両手で握りこみ、唇で含み、舌先で舐めとると三橋は一際高く喘ぐと泉の頭を抱える様にして欲情の証を泉に注ぎ込むのだった…。



喉を鳴らして残滓を飲み終えた泉の姿を呆然と見つめる三橋は、肩を揺らしながら荒い呼吸を整える。
顔を上げた泉は三橋の着衣を整えてやり、姿だけは元通りにしてやる。
泉の気持ちなど何も知らなかった三橋に戻してやることは出来ないけど――。
ボタンを留め終えた手に三橋が重ねてきた、その暖かい手になぜかほっとした。

「ごめ…俺、気が抜けちゃ…て」
「ちゃんと支えてやるから、安心しろ」

力が抜けたのかゆっくり凭れてきた三橋を受けとめながら、心の動揺を隠せない。
バカなことをした…とは思わない、思わないけど…三橋の気持ちを無視した感は否めない。
そこだけ、今さらだけど謝らなければ…と思う。例え許されなくても、三橋が許してくれるまで。

「泉くんは…」
「俺が、なに」
「……泉くんは、しなくて…いいの?」
「…ああ。俺はいいよ」
「で、でも…」
「いや、ほんと大丈夫だから」

――なら、三橋がしてくれる?

今にも漏れそうになった言葉を打ち消す。
こうなることをずっと恐れていたのかもしれない。
この気持を自覚してから三橋の全部が見たい、知りたいと思った。
そして、今日、他の誰も見たことがない三橋の素顔を知ることができた。

――あんな三橋の姿を知って、チームメイト、クラスメイト、友達に戻れるはずがない…。

それでも俺を友達としか思ってない三橋と身体だけとズルズルと付き合えるほど悪人にもなれない。
さっき告げた告白の本当の意味を三橋は理解できただろうか。
嫌われることを極端に怖がる三橋が流されるように俺に告白してきたら、どうする。
ありえない話しじゃないが道はひとつだ…突き放すしかない――それがどんなに辛くても。
俺が蒔いた種なんだから―…。
口を開こうと三橋と向かい合うと、珍しいぐらい真っ直ぐ視線を合わせた三橋が笑っていた。


連れ出す前に見た、あの無邪気な笑顔で。

澄んだ瞳に俺だけを映して。


「泉くん、俺…嬉しかったよ」
「―…うれしかった…?」
「うん、泉くんの気持ち…わかって。…俺も」

泉くんのこと、ずっと前から好きだった…から。

「…………」
「さ、さっき、は…急でびっくりしたけど…俺、泉くんとしたい。さっきみたいなのも全部。もっとしたいです…俺も」

泉くんのこと全部知りたいって思ってたから。

「だから、俺…泉くんがいいなら…泉くん?」
「―…お前って、ほんと…」

胸に占めてた罪悪感のかたまりが小さくなって、塗り替わるように感謝や愛しさに似た感情が湧き上がる。
想いの丈をこめて力いっぱい抱きしめれば、応える様に回るぬくもりに潤みそうになるのを顔を埋め隠した。

「お、おれ…気持ち良かった」
「…み、はし?」
「泉くんにしてもらったの、ずごく気持ち良かった。だから俺も…下手だけど」

――泉くんのしたいです。

震えた声と手、真っ赤な頬と耳で俺のベルトを外そうとする手をやんわり抑え、三橋から思考力を奪うような深いキスを――。


薄荷のキャンディが似合う――ついさっき恋人になった君へ。


END
薄荷キャンディ続編のしかも初のアダ…ルトということで…いかがでしょうか。
男前・泉好きとしては、ちょっと物足りないです。リベンジしたい(笑)
恋のキューピットは薄荷キャンディってことで。
これからも⑱作品書いていきますので、修行して頑張りまのでよろしかったら!(^◇^)

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