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VD企画 イズ*ミハ 「bonbon❤大作戦」

2月14日――特別な思い入れはない。
女子にとってはチョコを渡す・渡さない、もしくは自分用にチョコを用意するなど騒げる楽しみがあるかもしれないが。
男子は自らが参加することもなく、ただ受け身で過ごす一日であると思っていた。

『 昼休み、屋上まで来て下さい 』

クラスメイトで部活仲間で…恋人でもある三橋からメールを貰うまでは。


「bonbon❤大作戦」


「三橋?」
「い、泉くんっ!」

屋上のドアを開け、見知った背中に呼びかけると嬉しそうに笑って三橋が振り向く。
駆け寄ろうとする三橋にストップを掛け、身近にあったベンチに座らせる。
寒かったのだろうか、三橋の頬はいつもより真っ赤で最近ようやく合うようになった視線もキョロキョロ彷徨っている。

「来てくれてありがとう…泉くん」
「お、おう」
「こ、…これ、受け取って下さい」
「……え」

勢いよく手渡しされたのは、長方形の固い箱――。
軽く揺すると物音がする、日付的に考えて三橋が男を差し置いても、どうやら…いやコレはどうみても…。
うわぁ…まさか貰えるとは思ってもなかったけど、やっぱ嬉しいもんだな。

「これ、チョコ?」
「うん。友チョコだよっ!俺、泉くんに毎日お世話になってるから、そのお礼に」
「へぇー…友チョコね」
「部活の皆に配るんだ」

――俺たちって付き合ってるんじゃありませんでしたっけ、三橋廉くん。
しかも俺は三橋にとって、野球部の連中と同レベルってこと?…かなりショックなんだけど。急上昇してたテンションがジェットコースター並みに急降下。
今日ばかりは三橋の天然ぶりが憎らしい。可愛さ余って憎さ100倍だ。

「あ、あとこれ…」
「…なに」

思わず低い声で応えると、先程貰ったものより小さいラッピングされた箱型の物体
今度はなんだと受け取ったまま固まった俺に、湯気が出そうなぐらい真っ赤になって、どもりまくった三橋の声。

「こここ、これは…本命、チョコ。泉くんだけ、だよ」
「……っっ!!!」
「この前、ウイスキーボンボン好きって言ってた…でしょ?」
「…俺が貰っていいの?」
「うん」
「俺だけ?」
「うんっ」
「俺のこと好き?」
「う、…うん」
「『ううん』?」
「ちがっ…だだだ、大好きだよっ!」
「…っ…くそーー可愛いな、三橋っ!!」
「わっ」

肩を引き寄せぐりぐり髪を撫でる、うへへと三橋からも上機嫌な笑いが聞こえてきた。
ゆっくりと腰にまわされた三橋の手に自分のを重ねて、ぎゅっと握りしめる。
お互いの嬉しい気持ちが相手に伝わるように、暖かさを共有する。

「三橋」
「なーに」
「俺、ボンボン食うとすぐ酔っぱらうんだ」
「そう、なの?」
「ああ…でさ」

すげぇー、エロい気分になるんだ。

「っ!!!」
「今日、三橋ん家に泊まってもいい?」
「あ…」
「で、ボンボン食ってもいい?」
「い、いずみ…くん、おれ」
「ダメ?」

意志の強い泉の瞳がいつもより熱い――それは三橋を欲しいてる証でもあって。
真摯な漆黒色に三橋自身、潤む視界とかぁーと頬が火照るのを感じた。
沈黙の中握り合った手をさらにぎゅっとされた。

答えはもう決まっている、泉くんが俺を欲しいように…。

「い、いずみくん…お…俺ん家に、来て…下さい」
「…喜んで」


…俺も泉くんが欲しいから。



教室に戻る道で。


指きりの代わりに秘め事のようにそっとキスを――。


するはずのないウイスキーのほろ苦さを感じる、甘いキスをした。

END
バレンタイン企画第一弾・イズ*ミハでした。
なんかアダルトな方向に向かうのは泉くんのせいでしょうか、フェロモン?(笑)
さわやかイズ*ミハでコメディちっくに書きたいのに、…なぜ、しっとり系?
whiskey*bonbonが好きなのは私です、これしか買いません(ドーン)
次は初(!)ハルミハです、よろしかったら。

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