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5月17日 PM21:00 NSHIURAs+T・A+α

「5月17日 PM21:00 NSHIURAs+T・A+α」


可愛い末っ子の成長に感動な仲間たちなのでした!P.S 送り狼には気をつけましょう


「じゃーな」
「気をつけて帰れよ」
「阿部、今日はキレんなよ」
「うるせー」


部活後の西浦野球部主催の三橋誕生日会は盛大のうちに終了。
まだ話し足りない、食い足りない奴も多かったが、みんな素直に引き下がった。
万全の状態で朝練に備える――予選を控えたメンバー全員一致の気持ちだからだ。
何よりも。

今日の主役・弱気なエースに一つでも多くの勝利を贈る――。

きっとそれが三橋への最高の誕生日プレゼントだ。


「み、みんな…今日は、ほ、ほんとうに、あ、ありがとっ!」


上目遣いにだけど、ちゃんとみんなの顔を見て本当に嬉しそうに気持ちを伝える三橋の姿に。
末っ子の成長に感動する西浦メンバーと……嫉妬に駆られる男がいた…とか。


県外なんて気にしません、最強の幼馴染みパワーです!レンレン、大好き❤


「…すげぇ、嬉しそうだな」
「え」
「顔、にやけすぎ」
「え…お、おれ、そんなに、顔に出てた?」
「むしろ出てないと思ってた三橋がすごい」
「うぅ…」

恥ずかしそうに眉を下げて俯く三橋に、阿部の機嫌は急降下中だ。
原因はひとつ。
さっきから三橋の視線を独り占めしている――ケータイだ。
相手だってほぼ予想できる、西浦メンバー以外で三橋にわざわざお祝いメールをするやつなんて。

あいつ(ら)しか、いない!

「修ちゃんがね…メールくれて」

やっぱり!

「瑠璃と一緒に…」

2人でかよ!

「すっごく、う、嬉しかったっ…!」

うわぁ…今日一番の笑顔だよ。
そりゃわかるよ、去年まで幼馴染みつっても仲良くお祝いなんか出来なかったことぐらい。
小さい頃からの付き合いだもんな、祝ってもらってうれしいのはわかるけど…。

そんな真っ白な笑顔で見つめられると。


あいつらには一生勝てないんじゃないかって淡い恋心に白旗を振りたくなっちまうよ。


いえいえ。皮肉屋の女房だって、今日ばかりは素直ですよ!ドキドキが止まらないっ!!


「あ、あべく…どうしたの?」
「いや、なんでもねーよ」
「そっか」


「………」
「………」


無言。
気まずい沈黙。

わかってる、俺が原因だって。
ほら見ろ三橋なんて明らかに『俺、何か言っちゃった?もしくはしちゃた?』って顔だ。
ちげーよ!俺だ、俺。お前がすげー笑顔で喜ぶから。俺にはまだそんな顔あんま見せてくれないくせに。
遠く離れた幼馴染み達からの一通のメールでそんな喜ばれたら。
こんなに近くにいても緊張させるだけの自分が惨めに思えてしまうんだ。

嫉妬。焦り。苛立ち。虚しさ。

俺の三橋への想いはいつだって複雑だ、なぜなら――。


「あ、阿部くん!」
「お、おう」
「今日は本当にありがとう。で、でね、おれ阿部くんにお礼したくて」
「お礼?…あープレゼントならみんなで買ったから割り勘…」
「ちがうよ!」
「…?」
「お…お…」


俺のボール、いつも受け取ってくれてありがとう。


「…み、はし」
「阿部くんはキャッチャーなら当たり前だって思うかも、だけど。俺にとっては特別だから」
「とくべつ?」
「俺にとって、阿部くんは特別だよっ!!」
「……み、」
「だ、から」


チュッ


「いつもありがとう、阿部くん」
「………」
「あ、もう俺ん家だ……じゃ、また明日。おやすみなさい!阿部くんっ」
「……ああ、また明日」





「ぇ……ぇえええっっっ!!!?」





次の日、三橋家前に待ち伏せる人影があった…そうな。



HAPPY BIRTHDAY!!!




なぜなら、天然な君の行動に振り回されっぱなしだから――。




OMAKE


「は、はずかしいよ!!」
「大丈夫だって」
「そうそう。軽くでいいからさ」
「で、でも…阿部くん絶対怒るよ」
「なんで」
「だって男にキスされても、普通嬉しくないでしょ?」
「…阿部はそもそも普通じゃねーぞ」
「え、」
「おい、田島話をややこしくすんな」
「それに俺は嬉しいぞ」
「え…なにが」
「三橋からほっぺチュされたらゲンミツに嬉しいっ!な、泉」
「話を振るなよ」
「だって嬉しいだろ?」
「………」
「(捨て犬みたいな瞳で見るなよ)はぁ………よ」
「ん?」
「嬉しいっつってんだろっ!!」

「なら2人にも…」


チュッ

チュッ


「大好きだよ。泉くん、田島くん」


「おう、俺も好きだぞ」
「…ああ、あ、ありがと…(阿部より先って…ま、いっか)」



HAPPY END❤

ということで。2か月の大遅刻でよーやく08年・三橋BD完結!!
ラストはやっぱ9組で。だって好きだから(キッパリ)
それにしても二か月のブランクは長いですね…要・リハビリって感じです(><)
ではでは。最後までお付き合い頂きましてありがとうございました!!

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5月17日 PM12:30 J・Tより

想い人の誕生日――自称(当サイトのみ)尽くす男は当然黙ってませんっ!



予定より早く着いてしまった。
待ち合わせ場所の校門前に待ち人の姿はまだない。
見かけによらず食い意地の張った奴だから、昼休みに待ち合わせだなんて嫌がりそうだ。


――そんなこともないか。


確かに食い意地も張っているが、それ以上に「お人よし」だから。
嫌な顔せずいつもの「のほほん」とした笑顔でやってくるに違いない。
そんなあいつだから―・・・


「好きになんだ」


今日この気持ちを伝えることはしない。
どんな返事が返ってきたとしても、素直に喜べない気がするから。
衝動的に買ったこのプレゼントだって気兼ねなく貰ってほしいから。(告白なんてしたらプレゼント貰ってくれなさそうだし)


そう、理由なんて単純だ、ただ―・・・。


「――準さんっ!!」
「廉」
「ご、ごめんなさ・・・おれ、おくれ・・・」
「ピッタリだから気にすんな。でも、ま時間ねーから・・・これ、廉にあげる」
「これ・・・もしかし、て」
「誕生日プレゼント。16歳になった廉に、俺からのお祝い」
「あああ、ありがとうございますっ!!わっ、なんだろ」
「―それは家に帰ってから、一人になってから開けろよ。いいもんだぜ」
「はい、じゃ開けたらメールしますね」
「あー、でも返品は無しな」
「・・・しませんよ?」
「――・・・夜でもその返事が貰えることを祈ってるよ」
「え、えっ・・・準さん、これそんな怖いものなん・・・」
「やべ、そろそろ学校に戻らねーと。じゃ、廉また夜な」
「ちょ、ちょっと待って、準さん!」
「苦情は夜、ちゃーーんと聞いてやるから」


イイ子で待ってな。


軽くウィンクすると準太は背中を向け颯爽と走り出す。
その顔は悪戯が成功した子供のようで、彼を知るものなら最上級に機嫌が良い証拠。
三橋へのプレゼントは――真っ白なウサギのぬいぐるみ。
部活帰りに通りかかったウィンドウに飾ってあった抱きかかえられるタイプのぬいぐみ。
ふわふわとした触り心地が「誰か」のようと思い浮かべたその場でプレゼント用に購入してしまった。
理由は。


「絶対、可愛いでしょ」


相乗効果だ。
可愛い子が可愛いものを抱きかかえる。
幼児が幼児とじゃれつく様なものだ、ああ写メで撮って壁紙にしたい。
いや、携帯だと誰かに見られる可能性が・・・デジカメか、新しく画素のいいもの買いに行くか?

好きな子にはとことん尽くす男・高瀬準太が一人の世界にどっぷりハマってる同時刻に。



「・・・危険物、じゃないよね・・・」



校門前で三橋が一人、深刻そうな顔で立ち尽くしていることを高瀬は当然だが知らなかった。

5月17日 AM5:15 Y・T+K・Iより

第二回はこのコンビです。君たち三人、愛してます❤



榛名への返信にてこずりながら、やっとの思いで出発準備をした。
時間はかなりギリギリだ、お母さんに車で送ってもらおうか。

いや、今日は走っていこう。
元々長距離走は嫌いじゃないし、何より今日は気分がいいから。
かばんを手に玄関を開けると――そこには。


パパーーーン!!


「「三橋、誕生日おめでとう!!」」


「・・・え」
「あはは、三橋驚いた!?」
「田島、てめぇ、あれほど顔に向けんなっつたのにっ!!」
「なんで、クラッカーは顔狙いでいくだろ、俺ん家はいつもそう」
「お前ん家だけだ、三橋、大丈夫か?」
「う、うん。泉君、田島君おはよ」
「おう、おはよー」
「―・・・第一声が『おはよー』かよ・・・ったく天然コンビめ」
「泉、なんか言ったか」
「い、ずみく・・・?」
「なんでもねー。これ、田島と俺、あと浜田からのプレゼント」
「うぉ・・・すす、すごいっ」
「すごくねーよ、ワリカンして買ったタオルだから。消耗品だしな」
「俺にとってはすごいよ、だって俺―・・・・・・・」


――友達から誕生日のプレゼント貰ったの初めてだから。


口に出す前に三橋の想いを感じ取った二人は胸に込み上げた切なさにも似た愛しさを隠し、笑顔を三橋に向ける。

「ほら、朝練遅れるぞ」
「三橋、手つないで走ろう」
「え、え、えっ・・・ちょ、ま・・・」
「またねーし。時間ギリギリだし、本気で行くぞ」
「おー行こうぜ、泉、三橋」
「――・・・うんっ!」

やっと見えた三橋の今日一番の笑顔に二人が自分のことのように喜ぶ。
繋いだ手の温もりを噛みしめながら、三人は横に一列になって走り出す。
時折互いの手をぎゅっと握りしめ、微笑みながら。

大事な大事なピッチャーと左右から支えるように、力強く走り抜けていく姿を輝く朝日だけが見守っていた―。

5月17日 AM5:00  M・Hより

三橋、誕生日おめでとう❤


ということで、今日から5日連続更新スタートです!
なぜ5日連続かは・・・一気に書ききれなかっただけです(泣)
お話し的にはオールスターで三橋をお祝いなノリです。総受っぽいような・・・?
第一回はこの方。




♪~♪~♪


変だと思った。
お母さんの大声で朝練に間に合うように起きる、いつもの朝の始まり。
甘ったれだと自覚しているので、最近では目覚ましアラームすらセットしていない。

なのに。

部屋中に響き渡る大音量のこの音はなんだ。

・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・

「・・・あっ・・・け、けけ…」


携帯だ!


半分寝ぼけ眼で枕元にある携帯を慌てて開く。
持ち主というのに通信音かメール音かすら判別がつかないから――もし部活の緊急連絡だったらっ!
焦るほど操作が上手くいかず、やっとの思いで操作すると。

「メール・・・・・・えっ、ははは、榛名さんから!!」

先日アドレス交換したばかりの憧れ投手からのメールに頬が自然と赤くなる。
何度かメールのやり取りはしていたが、こんな早朝に届いたのは初めてだ。
フォルダを開き、内容とみると――簡潔に一文。


『おめでとう』


・・・・・・
・・・・・・
・・・・・・


「あっ・・・今日、おれ」

カレンダーの日付を確認する、間違いない。
どこで知ったかは分からないけど、彼の言う『おめでとう』の意味が全身に染み渡る。

さっきの比ではないぐらい耳まで真っ赤に歓喜した三橋が覚束ない手つきで榛名に返信する頃。
聞きなれた階段を上ってくる音がし始める。
その数秒後、珍しく一人で起きられた息子に感動する母親の姿が見られた、とか。



俺も朝練あって直接は言えないから、この気持ちだけでも誰より先に届きますように。
(ああ、どうか00:00ちょうどにメッセージ送ったマメな輩がいませんようにっ!)
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